
オンライン面接で「カメラをオフにしてもいいですか?」と聞かれたとき、採用担当者としてどう答えますか?
日用品大手のライオンが首都圏で働く20〜40代の女性オンライン会議利用者247人を対象に実施した調査で、興味深いデータが明らかになりました。
「表情はビジネスで重要なスキル」と認識している人が75.3%いる一方、「オンライン会議では顔を出したくない」と感じている人が77.8%にのぼるというのです。
武器だと分かっているのに、封じている。このねじれは採用担当者にとっても無視できないテーマです。
オンライン採用面接の設計や候補者体験を考えるヒントが、この調査には詰まっています。
採用トレンドの変化についてはエントリーシート廃止も始まった:AI採用時代に「この人だから」と出会うための人事戦略もあわせてご覧ください。
調査結果を整理すると、次のようになっています。
ほぼ同じ割合の人が「表情は大事」と認めながら「でも出したくない」と感じている。
このねじれの背景には、いくつかの切実な理由があります。
顔出しをためらう最大の理由の一つが、「出しても伝わらない」という実感です。
「オンライン会議の表情変化は対面より分かりづらい」と感じている人は66.4%にのぼります。
笑顔でうなずいているつもりでも、画面越しでは伝わっていない。
そう感じているなら、顔を出す意義が薄れてしまうのも無理はありません。
さらに、「長時間のPC・スマホ操作で表情筋が固まっている気がする」と感じる人も66.8%。
会議に参加した時点でそもそも表情が動きにくくなっている、という状態です。
見た目を整えても、肝心の表情が動かなければ意味がない──という悪循環が生まれています。
日々のケアに関する設問も興味深い結果を示しています。
約7割が表情筋のこわばりを感じているにもかかわらず、表情そのものに働きかけるケアを習慣にしている人はわずか7.7%。
「表情はスキル」という認識は広まりつつあるものの、スキルとして鍛える発想はまだ定着していないようです。
この調査は女性を対象にしたものですが、オンライン採用面接全般に関わる示唆が含まれています。
① 候補者がカメラをオフにしたがる背景には、合理的な理由がある
「伝わらないなら出す必要がない」という判断は、候補者視点では十分に理解できます。
カメラオフを一律に禁止するより、「画面越しでも伝わりやすい面接環境」を設計する視点が重要です。
② オンライン面接では「表情評価」の基準を見直す必要がある
対面と同じ基準でアイコンタクトや表情を評価すると、候補者の本来の印象を見誤るリスクがあります。
画面越しでは表情が伝わりにくいという前提に立った評価設計が求められます。
③ スカウトや選考案内でオンライン面接への不安を和らげる一言を
「カメラオフでも大丈夫です」「リラックスして話してください」といった一言を選考案内に添えるだけで、候補者の心理的ハードルを下げることができます。
細部の候補者体験が、辞退率の低下にもつながります。
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オンライン会議が日常になった今、表情というビジネススキルの使い方も、鍛え方も、評価の仕方も、すべてアップデートが必要な時代に来ています。
採用担当者として「どう見るか」だけでなく、「候補者がどう見られているか」という視点を持つこと。
それが、画面越しでも人と人がちゃんと出会える採用につながるはずです。
今日も一緒に、前へ進んでいきましょう!

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