
「賃上げすれば人が来る」──そう信じて動いてきた採用担当者にとって、厳しいデータが出ました。
百十四経済研究所が香川県内256社を対象に実施した採用実態調査(2026年3〜4月)によれば、計画通りに採用できた企業はわずか21%。
一部採用できたが55%、採用できなかったが20%という結果でした。
そして賃上げの採用効果を聞いたところ、「一定の効果あり」が27%に対して、「効果なし」も同じく27%。賃上げは採用の「万能薬」ではなかったのです。
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賃上げで採用が解決できない理由は、給与水準の問題というより「求職者が何を重視しているか」が変わったからです。
同調査で採用できた理由のトップは「勤務時間・休暇取得・働き方が柔軟」で45%。2位が「未経験者や高齢者も採用対象」38%、3位が「福利厚生の充実」28%でした。
賃上げが効かない求職者層が確実に存在しています。
子育て中・介護中・副業持ち・体調管理が必要な方など、「給与より生活との両立」を優先する人にとって、時給100円の差より「フレックスで働けるか」「急な休みが取れるか」の方が応募の決め手になります。
地方では特にこの傾向が顕著で、通勤圏の選択肢が少い分、「この会社なら自分の事情に合わせてくれる」という安心感が大きく作用します。
この調査でもう一つ重要なのが、採用以外の「人手不足対策」の結果です。
186社の複数回答で、企業が実際に取っている対策が明らかになりました。
上位3つに共通するのは、「採用しなくても仕事を回す」発想です。
業務を自動化する、外部に出す、一人が複数の仕事をできるようにする──これらはすべて「人を増やさずに生産性を上げる」アプローチです。
AI活用が23%で5位に入ってきた事実も見逃せません。
地方の中小企業においても、AIを人材不足の補完手段として位置づける動きが着実に広がっています。
採用担当者として正直に言います。採用で人手不足を解決することには、構造的な限界があります。
少子化・労働人口減少は採用努力では覆せません。
計画通りに採用できた企業が21%という現実は、残り79%が「採用以外の手」を本気で考えなければならないことを示しています。
具体的に採用担当者がすぐ動けることは3つあります。

計画通りに採用できた企業21%の時代。
賃上げが効かない層が確実に存在し、業務自動化・AI活用が人手不足対策の上位を占める現実を見れば、採用戦略の本質が見えてきます。
それは「採用競争に勝つ」ことではなく、「採用に依存しなくても動ける組織をつくる」ことです。
採用担当者の役割は、良い人を探すことだけでなく、組織が少ない人数でも回る仕組みをつくる戦略家でもあるのです。
今日も一緒に、前へ進んでいきましょう!
最後に
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